新iPhoneは11で決まり! iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Maxのスペックや新機能を比較紹介

来たる9月20日、ついにiPhoneシリーズの最新作iPhone 11・iPhone 11 Pro・iPhone 11Pro MAXが発売されます。今回は前作iPhone XRなどとのスペック比較を含め、iPhone 11シリーズの機能を徹底検証していきたいと思います。

iPhone 11シリーズは3機種構成

遂に発表されたiPhoneの最新モデル。今回はXSのアップデート版となるiPhone 11、そしてiPhoneシリーズで初めてProの名を冠したiPhone 11 Proとサイズアップ版のiPhone11 Pro Maxの3機種構成となっています。

iPhone 11 Pro(Max)はボディに外科用ステンレス鋼を削り出したマットな質感が特長。「スマートフォンの中でもっとも硬い」と言われるガラスを採用し、高耐久性をアピールしています。カラーはこれまで同様スペースグレイ、シルバーに加え、従来よりも色味が変化したゴールドと新カラーとなるミッドナイトグリーンの4色。

iPhone 11はアルミとガラスを使用したボディーとなっており、ブラック、ホワイトといった無難な色からイエロー、グリーン、パープル、そしておなじみのレッドの6色構成となっています。

iPhone 11シリーズの気になる価格と発売日は?

iPhone11シリーズの発売は9月20日。そして予約は9月13日の21時よりApple公式サイトで開始されます。気になる価格は以下の通り。

64GB 128GB 256GB 512GB
11 ¥74,800 ¥79,800 ¥90,800
11 Pro ¥106,800 ¥122,800 ¥144,800
11 Pro Max ¥119,800 ¥135,800 ¥157,800

iPhone 11シリーズはどこが変わった?

まずはiPhoneXシリーズから新たに変更された機能面を紹介していきます。

スマートフォン史上最速のSoC「A13 Bionic」を搭載

最新のプロセッサ「A13 Bionic」を採用。発表会のグラフによると現在Androidシリーズで使用されているハイエンドSoC「Snapdragon 855」の2倍近くの速度が出る模様。第2世代の7nmプロセス設計で、AI処理能力を向上させたアクセラレーターを採用。処理能力だけでなくバッテリー消費の最適化などにも貢献しています。

この新CPUの採用によりFaceIDやカメラシステム、ARアプリなどあらゆる処理が高速化されています。

デュアルカメラシステム(iPhone 11)

iPhone XRではシングルだったカメラがデュアルカメラに変更。1200万画素の広角(F1.8)と超広角(F2.4)の構成となっています。光学手ブレ補正はメインとなる広角側にのみ搭載。

トリプルカメラシステム(iPhone 11 Pro / Max)

Proは無印のデュアルカメラに加えて1200万画素(F2.0)の望遠カメラを採用したトリプルカメラ構成となっており、望遠にも光学手ブレ補正を搭載しています。

無印と共通していますが、どちらもスマートHDRに対応。また、ポートレートモードに新たにハイキーエフェクトが追加されるなど、あらゆる面で進化を遂げておりキレイな写真が撮れるどころか下手な写真を撮るのが難しいレベルになっています。

新たに採用されたインターフェスは手軽に画角の変更やモードの切替にも対応。

ナイトモード

新たに搭載されたナイトモード。新たに搭載されたSoC「A13」と光学手ブレ補正、機械学習などあらゆるテクノロジーを駆使して暗いシーンで自動でオンになり、暗い室内や夜の街などでも美しい写真を撮影することができます。

Super Retina XDR ディスプレイ(iPhone 11 Pro / Max)

iPhone 11 Proが5.8インチiPhone 11 Pro Maxが6.5インチのSuper Retina XDR ディスプレイ(有機EL)を新たに搭載。画素密度458ppi、最大輝度1200nit、コントラスト比200万対1となり、高い色再現性と高精細な描画だけでなくバッテリー性能の向上にも寄与しています。

その他の変更点

バッテリー性能

バッテリーはiPhone XRと比較してiPhone 11が1時間の向上。XSと比較してiPhone 11 Proが4時間、iPhone 11 Pro Maxが5時間向上しているとされています。従来どおりワイヤレス充電に対応し、18W急速充電できるようになりました。

防水性能

iPhone XRでは水深1mで30分耐久のIP67だった防水・防塵性能が水深2mで最大30分間耐えられるIP68に進化しました。

通信性能

最新のワイヤレス規格であるIEEE802.11.ax(Wi-Fi6)に対応。最大で1.6Gbpsの高速通信が可能です。またLTE性能も向上されているとされており、さらに高速な通信が可能となったようです。

iPhone 11と11 Pro(MAX)の主な違い・スペック比較

iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxの違いはディスプレイサイズ・バッテリー性能のみとなります。

iPhone 11 iPhone 11 Pro
SoC A13 Bionic A13 Bionic
ストレージと価格 64GB 74,800円
128GB 79,800円
256GB 90,800円
64GB 106,800円
256GB 122,800円
512GB 144,800円
画面サイズ 6.1型 5.8型
ディスプレイ Liquid Retina HD Super Retina XDR
解像度 1,792×828 2,436×1,125
カメラ デュアル12MP トリプル12MP
ズーム 2倍光学ズームアウト
10倍デジタルズーム
2倍光学ズームアウト
2倍光学ズームイン
10倍デジタルズーム
バッテリー ビデオ再生最大17時間 ビデオ再生最大18時間
サイズ 150.9×75.7×8.3mm 144×71.4×8.1mm
重量 194g 188g

主な違いはディスプレイ性能やサイズ、カメラ構成ですがなんとどちらもA13 Bionicを搭載しています。カメラにこだわらなければiPhone 11はかなりの高コスパと言えるのではないでしょうか?

iPhone 11とiPhone XRの主な違い・スペック比較

iPhone 11はiPhone XRのアップグレード版とされています。ここでiPhone XRとの比較をしてみましょう。また、今回の発表でiPhone XRの256GBが廃止され、値下がりが適用されています。

iPhone 11 iPhone XR
SoC A13 Bionic A12 Bionic
ストレージと価格 64GB 74,800円
128GB 79,800円
256GB 90,800円
64GB 64,800円
128GB 69,800円
画面サイズ 6.1型 4.7型
ディスプレイ Liquid Retina HD Retina HD
解像度 1,792×828 1,334×750
カメラ デュアル12MP シングル12MP
ズーム 2倍光学ズームアウト
10倍デジタルズーム
5倍デジタルズーム
ナイトモード 搭載 非搭載
インカメラ 12MP 7MP
オーディオ Dolby Atoms ステレオ
バッテリー ビデオ再生最大17時間
18W高速充電
ビデオ再生最大16時間
5W高速充電
防水 IP68 IP67
サイズ 150.9×75.7×8.3mm 150.9×75.7×8.3mm
重量 194g 194g

あらゆる面で性能がアップしており、同一容量だと価格差が1万円。この違いであればXSを選ぶ理由はそんなにないように思われます。

iPhone 11 ProとiPhone XSの主な違い・スペック比較

iPhone 11 ProはiPhone XSとは別ラインとして発表され、XSはApple公式のラインナップから消えました。しかし、新シリーズのハイエンドモデルとしてやはり性能の違いを検証してみたいと思います。

iPhone 11 Pro iPhone 11 XS
SoC A13 Bionic A12 Bionic
ストレージと価格 64GB 106,800円
256GB 122,800円
512GB 144,800円
画面サイズ 5.8型 5.8型
ディスプレイ Super Retina XDR Super Retina HD
コントラスト比 2000000:1 1000000:1
最大輝度 800nit 625nit
カメラ トリプル12MP デュアル12MP
ズーム 2倍光学ズームアウト
2倍光学ズームイン
10倍デジタルズーム
2倍光学ズームアウト
10倍デジタルズーム
インカメラ 12MP 7MP
Touch ID 非搭載 搭載
オーディオ Dolby Atomos ステレオ
バッテリー ビデオ再生最大18時間 ビデオ再生最大14時間
サイズ 144×71.4×8.1mm 143.6×70.9×7.7mm
重量 188g 177g

メインとなるのはやはり液晶性能、カメラ性能、そしてCPU性能となっています。機能的な面ではTouch IDが今シリーズより廃止されたのですが、あまり使い勝手のいい機能とは言えなかったため妥当かもしれません。

どれを買うのがおすすめ?

カメラを気にしないならiPhone 11がオススメ!

今回の発表でスペックなどを加味すると3モデルの違いはカメラの数・ディスプレイ性能・端末サイズなどが主な違いとなっていますが、iPhoneがアップデートするたびに格段にパワーアップするCPU「A13 Bionic」が共通している点に注目しましょう。

前モデルであるiPhone XRと比べ、処理能力が向上し、デュアルカメラになり、ナイトモードを搭載して、ディスプレイがキレイになりバッテリー持ちもよくなったiPhoneの最新作がたった1万円差で購入できてしまうあたり、iPhone 11は今までにないほど抜群のコストパフォーマンスを誇ると思われます。

カメラにこだわりたい方や常に最高スペックを求めてるかたはiPhone 11 Pro or Maxでもいいかもしれませんが、安くて性能のいい端末が欲しいというユーザーの方にはiPhone 11がオススメです。

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